ハーレー・ダビッドソンのFXSTソフテイルスタンダード / 愛馬は99年式のラストエボ。

コダワリモノが辿り着く極地の一つ。それがバイクだと思う。割とマジで。

俺の愛馬はハーレーダビッドソンで、手に入れたのは2004年の初秋頃だった。エンジンはエボリューションでソフテイル(FXST)。99年式なので「ラストエボ」と呼ばれる、エボリューションエンジンの最終モデルなのだ。

ハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)は、アメリカ合衆国のオートバイメーカーであり、世界的に有名なブランドだ。1903年にウィリアム・S・ハーレー(William S. Harley)とアーサー・デイビッドソン(Arthur Davidson)によって創立された。

ハーレーダビッドソンのバイクは、その独特のデザインと重厚感、そして「ハーレーのサウンド」と呼ばれる低く重厚な排気音で知られている。これらの特徴により、ハーレーダビッドソンのオートバイは単なる乗り物以上の存在として扱われたりもする。「愛馬」って言い方とかまさにそうw

ハーレーといえば、昔「シガテラ」って漫画で、ハーレーなんてあんな遅くて重くて高いだけのバイクだと揶揄する台詞があったけど、いやほんとそのとおりだし、まさに至言だと思う。

確かに、高速で100km超えると振動凄いし、やたら重くて取り回しづらいし、がっつりと減速しないとぜんぜん曲がれないし、クラッチ重すぎて握力がバカになるしって、これなんの苦行ですか?ってバイクなのは間違いない。

でも、それでこそハーレーだ!と思ってしまう俺はもう頭がどうにかなってるんだろうなあ。

ハーレーダビッドソンの長い歴史や普遍のスタイル。そして、Vツインエンジンが奏でる唯一無二の鼓動とサウンド。不完全で非効率、手間も暇もかかるバイクなんだけど、それがいい。

そんなハーレーの購入時、一番こだわったのが「エボリューション・エンジン」であることだった。なんかもう、当時はエボ一択みたいなノリで探してたけど、今もし探すとしても同じことをするだろうってくらい好き。

ハーレーの旧車だとやっぱり「ショベル」が人気だったりする。確かにこれぞハーレーな鼓動は素敵だけど、故障と隣り合わせでロングツーリングには向きにそうにない。かといって、当時最新型だった「ツインカム」も高い信頼性でロングツーリング向きだけど、ハーレーぽい鼓動となるとちょっと物足りない。

そんなこだわりを絶妙に満たしてくれたのが、エボリューション・エンジン(特に後期型)だったのだ。

ハーレー・ダビッドソン FXST ソフテイルスタンダード

エボリューションは、ハーレーらしい鼓動もありつつ、壊れにくくて走行性能もいい。旧車好きからはエボは中途半端なエンジンだと言わたりもするけど。とてもバランスのとれたエンジンだと思っている。

当時苦境だったハーレー社の業績を回復させるべく「進化(EVOLUTION)」という名前が与えられた!ってストーリーもグッとくる。こういう物語、大好物だ。

ハーレー購入時に悩みがちなのが「ソフテイル? もしくはダイナ? それともスポーツスター?」だったりするけど、俺はエボリューションエンジンと同様に最初からソフテイル一択だった。

ソフテイルフレームとは、サスペンションをフレーム下部に隠すことで、リジッドフレームの美しい見た目と、クッショニングによる快適な乗り心地を実現させたスタイルのこと。これは凄いアイデアのデザインだと思うなあ。

購入当時、エボはもう中古でしか手に入らないので、練馬のカスタムショップ「チェリーズカンパニー」に相談して中古を探してもらった。条件は下記で、ほぼ一本釣りのオーダー。

  • エボリューション
  • FXST
  • 99年式 ←ラストエボ
  • できるだけノーマルに近い状態(できればカスタム少なめ

条件厳しめではあったけど、半年以上かけて探してもらった車体は状態も良好。走行距離も16,000kmくらいで、マフラーも純正でほぼノーマルのスタイル。カスタムもウィンカーと、少しだけローダウンされてたくらい。これぞ出会い!

納品時は、ハンドルをドラッグバーに変えて、グリップを交換。シートは見ため重視でラペラのシートに。でも、実際にツーリングしてみたら、普通にお尻が悲鳴を上げたので、すぐに「サンダンス」のシートに交換。お尻は大事w

あと、当初はスポタン(スポーツスターのタンク)に載せかえるカスタムを妄想してたので、別途スポタンを注文していた。dめお、ガソリンの容量が少ないとツーリングに不向きだなと土壇場でキャンセル。ショップには申しわけなかった…。

そんなこんなで、今でもほとんどカスタムせずに乗っている。

大きくいじったのはハンドルをドラッグバーに交換したこととシートをサンダンスのシートにしたくらいかな。あ、錆がひどかったミラーも交換した。マフラーはいつか交換しようと思ってたけど、なんだか愛着がわいてしまいそのまま。

年齢を重ねるごとに「ノーマルのスタイルが格好いい!」と思えるようになってくるもんだなと。もちろん、がっつりカスタムにするとなると予算の問題があるのも大きいけどw

ハーレー・ダビッドソン FXST ソフテイルスタンダード

ちなみに、愛馬のFXSTはクロームメッキじゃないシンプルなモデルだ。

なのでぱっと見、地味っちゃ地味なんだけど、この渋さというか無骨さがお気に入りなのだ。俺の想定というか予定では、エンジン周りとかが経年変化で汚れてやれていくことで(エイジングしていく)とてつもなく格好よくなるはずなんだよなあ。

ツーリングはもっぱら伊豆方面が多いかな。箱根ターンパイクから伊豆スカイラインが一番のお気に入りコースだ。余裕があれば西伊豆スカイラインまで足を伸ばすこともあったり。

箱根の他にも、下田、九十九里・館山、諏訪湖・ビーナスライン、日光・鬼怒川、横須賀・三浦も走ったし、子供が産まれるまではよく嫁とタンデムもしていた。懐かしいなあ。

とくに思い出に残ってるツーリングは、地元愛媛の親友(ハーレー乗り)と伊勢神宮で待ち合わせて、10日くらいかけて伊勢→奈良→京都→島根→鳥取→山口→愛媛にいたる「神話ツーリング」を遂行したことかな。30半ばを過ぎてまさか実現できるとは思ってもなかった。ほんと最高の時間だったなあ。

あー、ツーリングの話とかしてたら、今すぐにでも走りに行きたくなるわー。

と言いつつ、今年の春、久々に(5年ぶりに)車検を入れたところ、タイヤ交換したりもろもろ整備したりで、なんだかんだ30万近くの出費になってしまい。放置していたつけが回ってきたとはいえ悲しすぎる。

ほんと、日頃からしっかり維持しておかないとダメだな…。

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この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。