
アメリカ製ヘッドホンの個性的なドンシャリ低音
コス(KOSS)の「ポータプロ」は、個性的なデザインと低音で根強い人気のアメリカ製ヘッドホン。
初めて買ったのが2001年頃で、かれこれ5代目くらいになる。正直、作りはチャチだし音はダダ漏れだし断線するし耳のパッドは破れるしで、めちゃめちゃ手のかかるヤツなんだけど、なぜだか手放せないモノなんだよなあ。
アメリカが生んだ独特のサウンド体験
基本スペック
- メーカー:KOSS(コス)
- 商品:PORTAPRO(ポータプロ)
- 形式:オープン型
- ケーブル:1.2m ストレート
- コネクター:3.5mm ステレオミニプラグ
- 質量:60g
- 付属品:専用キャリングケース
- 製造:アメリカ
- 価格:7,990円(Amazon現在価格)
最大の特徴は、いわゆるドンシャリ系と呼ばれる、低音と高音を強調したメリハリある音質だ。これがとにかく個性的。中音域もそこそこ出るしバランスは決して悪くないんだけど、圧倒的な低音の存在感がその個性を際立てている。
ロックやポップスはもちろん、ダンスミュージックやEDMの打ち込み系にも相性バッチリ。ダイナミックで迫力のあるサウンドは、仕事中のテンションを盛り上げてくれること間違いなし。とにかく元気が出るヘッドホンだ。
レトロでアメリカンなデザイン哲学
正直、見た目はプラスチックと金属の板が剥き出しで、初見では「どこが格好いいの?」とピンとこないかもしれない。

でも、このいかにも古き良きアメリカンなデザインが最高なんだ。黒✕水色の配色もレトロでチープな印象だけど、アメリカンプロダクトの雰囲気がバリバリ出ている。ほんと格好いい!
チープな見た目なのに、手のひらサイズに折りたためる機構とデザインが絶妙。コンパクトになるので持ち運びも便利だ。付属のポーチはちょっと窮屈だけど、グイグイと押し込んで使っている。

要注意!ポータプロの弱点と対策
長く使う中で必ず直面するのが、イヤーパッドの破れ問題だ。
パッドが薄いのはデザイン上仕方ないが、イヤーパッドを留めている爪との摩擦でどうしても破れてしまう。破れると耳が痛くて耐えられなくなる…。
でも安心して欲しい。イヤーパッドは交換可能だから、ボロボロになっても買い替える必要はない。交換用パッドを入手すれば解決する。
次に頻発するのが断線問題。これが買い替えの主な原因になっている…。
音が途切れたり、片方から音が出なくなったら断線のサイン。構造がシンプルだから自分で修理する人もいるけど、俺は断線したら対応できないので、泣く泣く買い換えている。残念…。
一度だけあったのがプラスチック部分の破損。限定の周年記念モデルが、特に無理な力をかけたわけでもないのに、耳上部分からボキッと折れた時は、全俺が泣いたw
音漏れ注意報、常時発令中!
もう一つ重要な注意点は、ポータプロが「音漏れ注意報常時発令中」であること。これはポータプロユーザーなら常識の事象だ。見た目そのままのオープンタイプだから音漏れは必至(というかダダ漏れ)。静かな場所では音量に細心の注意が必要だ。

電車通勤で使っている人を見かけたことがあるが、あれは相当な勇気だぞw
それでも手放せない7,990円の魔力
こうした弱点はあるものの、個性派ヘッドホンとしての魅力は揺るがない。現在Amazonで7,990円という価格で、アメリカンなデザインと楽しいドンシャリサウンドが手に入る。このコスパは圧倒的で、唯一無二の存在感がある。
ヘッドホン選びは沼が深く、予算が許せば音質はどんどん向上する。最近はノイズキャンセリングが当たり前になっているが、「そういう問題じゃない」のがポータプロだ。まさに”コダワリ”のモノと言える。
20年以上の付き合いで、何度も買い換えながらも手放せないポータプロ。どれだけ高級なヘッドホンを使っても、この独特な音の味わいと気軽さに代わるものはない。この魅力こそが”コダワリ”なんだろう。
「聴いていて単純に楽しい」それがポータプロの本質だと思う。