スティールバッファローのウエストバッグ / モノとして格好よければそれでいい。

スティールバッファローのウエストバッグ

俺が山口さんのバッグをひたすら愛用しているのは、そのミリタリーなデザインや素材と縫製の頑強さによるところは大きいものの、実際に使っていて「格好いい!」と感じられるところが一番のポイントだったりする。

細かいことはいいんだよ!とにかく格好よければ!感じるんだ!みたいなところなんだけど、山口さんの鞄を使ってる人なら少なからず共感してもらえるはず。使ったことない人にはまったく意味不明だろうけどw

スティールバッファロー(Steel Buffalo)は、長年ポーターのデザイナーを務めてきた山口幸一氏が2011年に立ち上げたバッグブランドだ。アメリカ西部開拓時代のワーク用品や軍用品からインスピレーションを得ながら、山口さんのこだわりを詰め込んだミリタリーテイストを感じさせるデザインと過剰なほどの作り込みが特徴的だ。

ただ、残念なことに山口さんもご高齢なので、バッグ作りはもう引退されたとか…。なので、現時点での実質的な山口氏のラストブランドになるんだろうなあ。残念だけどやむなしだ。

このウエストバッグは、「Yellow Stone」シリーズのもので、正式な名称は「WAIST PACK(STBU 15001)」になる。

スティールバッファローのウエストバッグ

カラーリングはブラック×ブラックだ。手に入れた経緯がちょっと面白くて、メルカリを巡回してたらまさかの2,999円(定価の1/10)で出品されてるのを発見。どうやらジップのところが少し錆びてて開けづらいからという値付けらしい。

いやそんなの掃除すれば大丈夫だろ!と速攻で購入したのだった。商品が届いた後、錆を掃除した結果、まったく問題なく使えている。もちろん錆が完全に取れたわけじゃないけど、かなり近づかないとわからない程度だし、それすらもこの鞄の場合は味みたいなもんなので問題なし。ほんと、お得な買い物だったw

「Yellow Stone」シリーズの素材は210デニールの高密度ナイロンを使用しており、2枚3枚と重ねられている。触った感じナイロンとは思えない風合いで、さすが山口鞄といった頑丈さが感じられる。

さらに使い古した味わいを出すために、最初から強めのウォッシュ加工がかけられているのがこのシリーズの特徴だ。

スティールバッファローのウエストバッグ

ボタンやジップ周りが経年変化で擦れたように傷が付いたり、色が剥がれたりしている。革パッチも少し縮んで歪んでいるというこだわり具合だ。間違いなくやり過ぎだが、そこがいい。

収納力は、そもそもウエストバッグなので必要最低限といった感じ。メインのポケットはダブルジップで開きやすい。スマホ、財布、メガネケース、タオルを入れてペットボトルを放り込むのが限界かなあ。とはいえ見た目以上に収納力はある。

ただ、フロントのポケットは飾りみたいなものなのでほぼ使えない。どちらもジップで開くポケットなんだけど、このスペースに何を入れればいいのか悩んでしまうこと間違いなしだ。でも、格好よければそれでいいw

裏側はダイヤ型のステッチで見た目の良さはもちろん頑丈な縫製。

スティールバッファローのウエストバッグ

カラーは「ブラック×ブラック」の配色なので、大人でも気兼ねなく使えるしコーデしやすい。他にもブラック×イエロー、グレー×イエローがあり、イエローの配色が特徴的なシリーズになる。ただ、イエローは目立ちすぎるので、普段使いには難易度が高いんだよなあ。特にブラック×イエローなんて完全に警告色だし。

そう言いつつ、実はグレー×イエローのショルダーバッグも持っている。グレー配色ならイエローの差し色もそこまで目立たず、普段使いでも使える。まあ、そう思っているのは自分だけかもしれないけど…。

内側に鎮座する「KOICHI YAMAGUCHI」タグ。

スティールバッファローのウエストバッグ

バックルは大きくてベルトも幅広い。ガチッと締めれば決して外れることはない強健さだ。

スティールバッファローのウエストバッグ

今は、主に街へのお出かけバッグおよびカメラバッグとして使用している。映画館に行くならタオルやメガネケースを入れて持ち歩いてたり。子供の行事や家族の旅行ならFUJIFILMのカメラと交換レンズを入れてみたりといった具合だ。

大きすぎないサイズ感で小回りが利くし、なにより軽いのがお気に入り。吉田カバンのPORTERのウエストバッグがかなり古くなってきたので、今はこのウエストバッグがメインの鞄になっている。

もちろん、使い勝手としては完璧じゃない。使えないポケットもあるし、収納力もそこまでじゃない。でも繰り返しになるけど、山口氏のバッグはそういう基準で捉えてはいけないのだ。格好良ければそれでいい。この心持ちが大切ですよ。

その前提でこの画像を眺めてみよう。どう?この雰囲気。たまらん。

スティールバッファローのウエストバッグ

というわけで、一目で格好良いと思えるデザインであること、これこそが山口鞄の本質なのだ。

さあ、今日もメルカリとヤフオクを巡回しにいこう!

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この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。