ブラウンの壁掛け時計 BC06

ブラウンの壁掛け時計 BC06

少なく、しかしより良く“引き算の美学”が詰まった壁掛け時計

壁掛け時計に求める「3つのこだわり」は、インテリアとして空間に馴染むこと。パッと見てすぐ時刻がわかること。そして、無駄を削ぎ落としたデザインであること。この3つを満たす壁掛け時計って、意外となかったりする。だからこそ、ブラウンの「BC06」は、そんな俺の“時計選びの美意識”を完璧に満たしてくれる、定番モノだ。

出会いは「シンプルで見やすい壁掛け時計が欲しいな」と思って探していたときだった。ブラウンの「BC06」は、1982年に登場したMoMAの永久展示品「ABW30」を再現したモデルで、無駄を一切省いたデザインがとにかくカッコいい。ずっと気になってた時計だったけど、使い始めてみると、その機能美にすっかりハマってしまった。

無駄を削ぎ落とした視認性と存在感

文字盤は真っ黒で、フレームもガラスもなし。一切の装飾を排したデザインなのに、どこか“完成された美しさ”を感じさせる。まさに、「これ以上削るものはない」デザイン。

ブラウンの壁掛け時計 BC06

ガラスがないことで光の反射が起きず、どの角度からでも時刻が読みやすい。視認性は文句なし。

触って合わせる、という気持ちよさ

最初は「ガラスがないのってどうなんだ?」とちょっと不安だった。でも実際に使ってみると、これがめちゃくちゃ便利でたとえば時刻合わせ。ガラスがないから、壁にかけたまま指で針を直接クイッと動かせる。これが地味に感動モノで、「今までの面倒くささは何だったんだ?」ってなる。

「時計を触って合わせる」って行為に、ちょっとしたアナログの楽しさもある。

絶妙なサイズ感と存在感

直径20cm。コンパクトすぎず、大きすぎない。このサイズ感が絶妙で、部屋にすっと馴染む。でも、ふと目をやったときにはしっかり視界に入ってくる。「主張はしないけど、存在感はある」。このバランスが気に入ってる。

ガラスがないから針がむき出しで、真横から見るとその薄さに驚く。とにかくスッと空間に溶け込む感覚が心地いい。

「Less, but better」を体現する、機能美のかたまり

ブラウンのデザイン哲学「Less, but better(少なく、しかしより良く)」をそのまま具現化したような時計。見た目のミニマルさに惹かれて買ったけど、実際に使い込むうちに、その“引き算の美学”にどんどんハマっていった。派手さはない。でも、必要なものだけが残っている。その潔さがカッコいい。

リビングで愛用している、リキクロックの時計もそうだけど、時間の見やすさとか機能性をとことん追求した先にあるデザイン、プロダクトに惹かれるんだよな。実用性が大事になる時計はなおさらだ。

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気づけば、息子のものになっていた…

ちなみに、このブラウンの時計は息子がすごく気に入ってしまって、仕事部屋を息子に譲ったときに時計も一緒に渡してしまった。なので、今は新しい自分の仕事部屋にお気に入りの時計がない状況。

でも、この「BC06」はやっぱり手元に置いておきたいなあ。奪還するか?w

まとめ:ホワイトを買い足す?

壁掛け時計に求めるのは、

  • どこから見てもハッキリ時間がわかること
  • 部屋の雰囲気に自然と溶け込むデザイン
  • 無駄な機能や装飾が一切ないこと

この3つが揃って初めて、「永く付き合えるモノ」になる。BC06は、そのすべてを満たしていた。いや、むしろ期待以上だったな。ガラスがないことが“機能”になっているプロダクトなんて、そうそうないよ。

いっそ、長女と次女の部屋用にホワイトを買い足すのもアリだなー。

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この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。