リキクロックの壁掛け時計 / デザインの力を感じられる名作。

リキクロックの壁掛け時計

リビングの掛け時計は、リキクロック(RIKI CLOCK)の電波時計。

視認性抜群のシンプルかつベーシックなデザインは、プロダクトデザイナーである故・渡辺力氏の作品。これは太字のモデルでサイズはM(直径254mm)だ。

壁掛け時計を選ぶにあたって重要視したのは、まずパッと見てすぐに時刻がわかること。次に部屋に馴染むデザインであること。最後に時間調整が手間なので電波時計であることだった。

時計は時刻が見やすいことが何よりも重要だ。リキクロックの数字は、1から12まで独特の明朝体のフォントが使われててとても見やすい。あまりに見やすいから、これなんてフォントなんだろう?と調べてみたら「CBS DIDOT」という書式だった。初めて聞いたぞ。

リキクロックのデザイナー、渡辺力氏曰く

時計のデザインは、使う数字の書体を見つけた時点で8割方終わっている。

Lemnos

とのこと。いや至言だなあ。

CBS DIDOTのフォントの丸みを帯びた絶妙な書体は軽やかでありながら気品すら感じる。もちろん視認性は文句なしだ。これぞフォントの力、デザインの力だと思うなあ。素晴らしすぎる!

そんな渡辺力氏と「CBS DIDOT」フォントの出会いはこちらの記事で詳しく書かれているのでぜひ一読を。俺はこれ読んでいっそうリキクロックが好きになったよ。リキロック最高。

そんなリキクロックの我が家での設置場所はリビングのテレビの上になる。ここなら部屋のどこに居ても見やすいし、多少部屋が暗くても問題なしだ。ビカクシダの胞子葉が迫ってきてるけどw

リキクロックの壁掛け時計

リキクロックの視認性がいい理由として、フォントだけじゃなくて時針、分針、秒針のすべてが異なる太さなのもポイントだと思う。この工夫が素晴らしくて時刻がほんとに見やすいんだよなあ。パッと見でもすぐに時刻がわかる。

そして、我が家のリビングにはMサイズ(26センチ)がちょうどいい感じ。Lサイズ(30センチ)だと、リビングのの天井が低いことと普段座る位置との距離を考慮すると大きすぎるなと。部屋と広さと時計までの距離のバランスが大事だ。

フレーム下側の曲線に沿うように、Designed by Riki Watanabe の刻印が。

リキクロックの壁掛け時計

壁掛けの時計はインテリアでもあるので、いかに部屋に馴染むデザインなのかも超重要。

うちの壁はよくある白い石膏ボードで、配置する場所はテレビの上だ。となると黒いテレビの上にまた黒っぽい時計は重たい印章になるので避けたい。となるとリキクロックのプライウッドを採用した木製フレームはドンピシャなのだ。

合板の積層が見えるのもいいし、曲げ木なのもたまらない。

リキクロックの壁掛け時計
リキクロックの壁掛け時計

あと、やっぱり電波時計は便利だ。時刻合わせする必要がないのはノンストレス。

なんだけど、一点だけ気に入らないのが、深夜1時に突然ぐるぐると針が動いて時間調整?をしはじめるところ…。動き始めるとしばらく4時位置で動かなくなって、10分ぐらいするとまた周りだして現在時刻(大体1時13分くらい)になる。

この挙動はなんだろう?電波時計はぜんぶこう?それともリキクロック固有の仕様?この挙動の間は現在時刻がわからなくなるのでちょっと不便。まあいうても10分くらいの時間だし、早く寝ろよのアラームだと思って我慢してるけどw

裏側はこんな感じ。蓋を外せば電池交換や時刻調整ができる。

リキクロックの壁掛け時計

時計の位置、というか高さについて。前はもっと低めに掛けてたけど、植物(ビカクシダ)を並べるようになって、高めの位置に移動した。とはいえ、天井との余白が狭いので、もうちょっと下げてもいいかもな…。

てことで、少し下げてみた。

リキクロックの壁掛け時計

最初の写真と比べてほんと微妙な違いではあるけど、ちょうどよさげ。満足だ。

そんなリキクロックも、部屋やインテリアのコーディネートにこだわる人なら知ってる商品だろうけど、一般的にはそこまで知名度はないんだろうなー。でも、これだけ優れたデザインの歴史的名作に触れずに暮らすのももったいない。

ちょっとこだわるだけで、部屋がおしゃれになるのが壁掛け時計の魅力でもある。おすすめ。

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この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。