前回、ARC’TERYXのベータSLを洗濯したらテープが剥がれてしまった問題のその後について。
あれからいても立ってもいられず、12月24日に東京は丸の内にあるアークテリクスの修理窓口「TOKYO ReBIRD SERVICE」に、ベータSLを持ち込んできたわけだけど。
これがまさかの結果となってしまい…。
修理サービスに持ち込んだ流れと結果についてまとめてみよう。
まず、修理サービスの受付となる「TOKYO ReBIRD SERVICE」は要予約なので、ReBIRD(リバード)サービスカウンター受付予約のページから[TOKYO ReBIRD サービスカウンターはこちら]のボタンをクリック。
遷移した【予約】TOKYO ReBIRD SERVICEのページから空いている日時を選択して予約完了。
で、実際に持ち込んで現品を確認してもらった結果は…
「修理不可です」との回答!
…マジですか⁉
まさかの言葉に少なからずショックを受けながらも、対応してくれたスタッフの方は親切かつ丁寧で、修理できない理由をちゃんと説明してくれたのだった。
ざっくりまとめると以下のような内容だ。
- テープの剥離は経年劣化で使ってるといつかは剥がれてくるもの
- ゴアテックス(Gore-Tex)の生地に剥離が発生している
- この場合アークテリクスとしては製品寿命とみなし修理を行っていない
- 裏地自体も汚れ(汗染みなど)で劣化している
ゴアテックスに関しては、こちらも使用していればいつかは剥離するものなんだけど、修理しようにも剥離だけはどうしても無理なんだとか。要はゴアさんルールに従うしかないみたいな話でアークテリクスにはどうしようもないよと。うーむ…。
とりえあず、シェルのゴアテックス剥離や生地の汚れや劣化の状態はこんな感じだ。
↓ フードの内側のテープが剥がれている。
↓ここもがっつり剥がれている。
↓ 茶色くなってるのが汗染みによる劣化。
↓ 下半分の色がくすんでいるのがわかる。
どうやら、ゴアテックスの仕様も変わってきてるらしく、サステナビリティを追求するために今まで使用していたフッ素化合物を使わなくなってるんだとか。つまり、サスティナビリティ重視でGORE-TEXの撥水加工は以前よりも弱くなる。機能が落ちるってことだと理解した。
もうすでにパタゴニアの製品なんかは新しい仕様になってるらしく、アークテリクスも今年中にはそうなるらしい。
そうなってくると、撥水性能にどこまで期待していいのか微妙な話になってくるわけで、そもそもゴアテックスを選ぶ必要ってあるんだろうか?という疑問がわいてくる。俺の使用用途は街着メインなのでなおさらだよなー。
それはそれとして、衝撃かつ勉強になったのは、洗濯方法だった。とくに洗濯の頻度のところ。まとめると以下。
- 洗剤はグランジャーズでもTHEでも漂白剤や界面活性剤が入ってなければなんでもOK
- 洗濯頻度は普通の服と同様汚れたり汗をかいたらすぐに洗濯するべし
- すすぎはしっかり行って洗剤を洗い落とすべし
- 洗濯後にそのまま乾燥機を使ってもOK
つまり、俺の洗濯頻度はあまりに少なかったということだ。間違っていたといっても過言ではない。実際、洗濯したとてもシーズン終わりに1回くらいだったし、なんなら購入当初は3年くらい洗濯してなかったからなー。
シェルも汚れたら一般的な衣服と同様に毎回洗濯するべきものだっとは知らなかった。アウターだけにそこまでとは思いもよらず。まさに勉強不足だ。反省しかない…。
結果的に、GORE-TEXの生地(表生地と裏地にサンドイッチされて張り合わさっている)も剥離。裏生地も汗染みや汚れで劣化。残念無念…。
シェルの洗濯洗剤はグランジャーズで!とかやってるだけじゃ十分じゃなかったんだなと。ほんと反省だし勉強になった。
繰り返しになるけど、修理窓口のスタッフの方はとても親切だった。丁寧かつ詳細に説明してもらったので、なぜ修理できないのかも理解できたし、納得もできた。もちろん修理してほしかったけどこればっかりはねえ。
というわけで、愛用していたベータSLはお亡くなりに。ただただ悲しい…。
今は冬だから同じアークのアトム AR フーディが活躍してるからいいけど、春が来たらどうしたものか。春秋で羽織れるアウターを買い直さないとなー。アークのシェルを買い直すか?それとも他のシェルを物色するか?
いずれにしても、今回の件を踏まえるともうGORE-TEXはこりごりだなー。そもそも街着で使うぶんには、GORE-TEXのハードシェルはオーバースペックだとは感じてたし。この知見は次に活かしたいところだ。
となると次はソフトシェルとか?それともアウトドアなジャケットじゃないやつを探すか?
うーん、悩ましいぞ。