フラットヘッド(THE FLAT HEAD)の3009。2015年の6月末に、代官山にあった直営店「R.J.B」で買った。今はもう閉店してしまったけど。
ウエアハウスの800の色落ちが完成間近で、次に育てる一本を探してた頃。フラットヘッドの「土砂降り」と呼ばれる縦落ちがずっと気になってて、熱狂的なファンが多いブランドなのに、まだ穿いたことがなかった。パーツごとにヴィンテージのミシンを使い分けるっていうディテールへのこだわりにもやられて、思い切って購入。

フラットヘッドは長野発のブランドで、ヴィンテージの忠実な復刻ではなく、オリジナリティあふれるデニムづくりが特徴。どうやら令和元年に倒産してしまったらしく、今は事業譲渡を経てブランドが続いてるみたい。リアルマッコイズみたいだな…。
3009は、定番の3005とスリムな3001の中間に位置するモデル。14.5オンスのリジッドで、膝下からテーパードがかかるストレートシルエット。オンスもシルエットも、ウエアハウスの800に近い感じかな。左右のポケット位置がかなり高めで、正直手は入れづらい。コインポケットは言わずもがな。でもこのバランスがフラットヘッドらしい。
それでいて、腰回りと股上のパターンが独特で、あぐらをかいてもしゃがんでも楽。これまで穿いてきた中でも、かなり上位の穿きやすさだった。
染色は、40年代ヴィンテージのような深い藍色を出すために、通常14回程度のロープ染色を24回前後も行ってる。この深い染めが、「土砂降り」と呼ばれる強烈な縦落ちを生む。ヨコ糸の打ち込みを多くして目を細かくすることで、白いタテ糸が点ではなく線のように見える仕組みらしい。
リジッドで買って、お店の洗い+乾燥サービス(800円)で長野の本店に送ってもらい、縮ませてから裾上げ。店員さんには「3か月は洗わずに我慢を」と言われて、9月末まで初洗いを我慢した。8月は夏休みだったから、実質2か月だけど。
そのあとは週5で穿いて、2週に1回洗濯。染めが濃いぶん、最初はなかなか落ちなかった。「最初は我慢、落ち始めたら早いですよ」とも言われてたけど、まさにそのとおり。インディゴの匂いが強烈で、家族に「臭いから早く洗って」と言われたのも懐かしいw
秋からは新しい会社で働き始めて、クライアント先に行くことが増えた。ジャケットにボタンダウンのシャツを裾出しして、足元はニューバランスの1400。そんな格好で、ほぼ毎日この3009を穿いてた。
色落ちレポートは以下。
フロント。ポケット位置が高めなのがわかる。

これが「土砂降り」なのか。半年でここまで出る。

右太もも。インディゴの濃淡がはっきり。

バック。バックヨークの6番糸が目立つ。

中央がぷっくり。綺麗なアタリが出る。

ポケットのスレーキにはフラットヘッドのロゴ。

裾。チェーンステッチでミミは狭め。

とにかくディテールの作り込みが凄い。飾りステッチ、リベット、ベルトループ、どこを見ても丁寧。
縦落ちも、こんなに早くメリハリが出るとは思わなかった。深い藍色を残しつつ、Leeかと思うくらいの強烈な縦落ち。ウエアハウスやリゾルトとは全然違う個性派で、そこがまたいいんだよなあ。
ひとつだけ後悔してるのが、裾丈。洗い上がりのあとに裾上げしてもらったら、短くも長くもない、中途半端な丈になってしまった。素直にワンクッションにしておけばよかった。
ただ残念なことに、体重が増えてサイズアウト。そのまま休眠中。痩せたらまた穿く。
ジャケットに合わせるデニムがなくなって、急きょ原宿で買ったのがフルカウントの1109。この3009とは、たった半年の付き合い。ちと無念。