アークテリクス アトム ヘビーウェイト フーディ / 名前も値段も変わった。でも、俺のはまだAR

金木犀が香ると、クローゼットからアトム AR フーディを引っ張り出す。秋のシェルだったベータSLは、この前修理に出したら寿命だと言われた。だから今年は、早めにこっちの出番になる。

2014年の秋に買ったから、今年で10年目。久しぶりに原宿の店をのぞいたら、名前が「アトム ヘビーウェイト フーディ」に変わっていた。2023年の秋冬からだそう。

胸の「ARC’TERYX」のロゴはフードに移って、胸の横のステッチは消えた。フードにはひさしが付いて、襟がきれいに立つ。どれも細かい手直し。

中身は変わらない。真冬でも、中はTシャツ一枚でいける。軽くて、動きやすい。雪が積もるような土地でなければ、冬はだいたいこれ一着で足りる。

手元の一着は10年分くたびれてるけど、ダメージはそれほど気にならない。買い替える理由は、いまのところ見当たらない。ただ、胸にロゴがあった頃のほうが、俺は好きだった。

大きく変わったのは値段。3万円台だったのが、59,400円。おいおいマジかよ、と思った。2024年2月の価格改定で、アークテリクスは全体的に大きく値上がりしたらしい。ものによっては1万円以上、5割を超える値上げもあったとか。

理由としては「生産コストや物流コストの上昇」としているけど、中国資本に買収されてから、どうも“インバウンド重視”な方向性に舵を切ってる印象。店頭もほとんど中国人観光客だし、完全にターゲットが変わってる。

中身はほぼそのままで、値段だけが倍近く。そりゃ納得いかないよなあ。それでも、冬の街で着るアウターとして、これを超えるものはまだ見つからないのが現状。悩ましいなあ。

10年着てきた一着は、まだまだ現役。新しい名前と新しい値段のアトムを買う日は、たぶんまだ先になる。もし、この一着が着られなくなったら、そのとき考えればいいか。それまでは、くたびれたAR フーディで冬を越していく。


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この記事を書いた人

東京在住の50代。デニム、革小物、時計を中心に、長く使い込んだモノだけを書いています。

流行ではなく定番を選ぶ。新しいモノより、時間をかけて育つモノが好き。モノを選ぶ基準は「10年使えるかどうか」。

ここで紹介するのは、実際に長く使い込んでこそ分かる、経年変化の面白さや、変わらない良さを見せてくれるモノです。