直近で(とはいえ2016年頃)愛用してたのが「BONCOURA(ボンクラ)」の66モデル。
ボンクラはデザイナーの森島氏が2011年に立ち上げた、デニムをメインとしたMADE IN JAPANのブランド。よくあるレプリカブランドにありがちな、ヴィンテージを完全復刻!だけじゃなく、現代のトレンドを上手く掴んで味付けされているのがお気に入りポイント。
とくに気にいってるのがテーパードなシルエットだ。ボンクラの66モデルは腰周りから腿にかけてゆったりしつつ裾にかけてテーパードが入ってるのが特徴。このちょうどいい感じのテーパード具合が絶妙なんだよなあ。
当時、営業でも使えるデニムが欲しくて、太すぎず細すぎずなシルエットで色落ちも楽しめるデニムないかなとあれこれ探してたときに出会って一目惚れ。おかげで、「ジャケット+BONCOURA+ビルケン」でバリバリ営業できた。感謝している。
生地は、原綿選定から試行錯誤を重ねたというオリジナルの14.5oz。最初は少し毛羽立ってて触るとザラッとしてるまさにヴィンテージな感じ。もがっつり穿きこんでいくと、コシがありながらも柔らかく滑らかな肌触りの絶妙な風合いに仕上がっていく。
もちろん、縫製やパーツもコダワリ満載だ。革パッチは原皮から鞣した鹿革だし、ボタンやリベットなどすべてBONCOURAオリジナルというコダワリっぷり。特に、ボタンは個性的なデザインで、単なるリメイクじゃないぞ感ありまくり。
これだけこだわり満載でありながら、キレイめとカジュアルのバランス感が絶妙なデニムって他にない気がする。
穿き込みと洗濯の頻度は以下のとおり。
穿き込み頻度:週5回 ←平日のみ
洗濯頻度:週1回
乾燥機:1回
着用期間は1年くらい。仕事でもジーンズOKだったので、平日はほぼ毎日穿いてたな。
洗濯は夏でも冬でも汚れたら洗うであまり気にせず、ほぼ週1くらいで洗ってた感じ。デニムはできるだけ洗わないって人もいるけど、長くはくなら「デニムはガシガシはいてガンガン洗う」が真理だと思っている。
ただし、洗剤は無蛍光・ノンシリコンの「THE 洗濯洗剤 The Laundry Detergent」を使ってる。昔ほど気にしてないとはいえ、洗剤には少々こだわりたいところだ。
デニムの大敵である油分の分解に期待して使ってみたけど、なかなか期待通りの色落ちに仕上がってる。ような気がする。もう少しインディゴが残るとさらにいいので、次回はボンクラの洗剤とかウエアハウスの洗剤を試してみたいところ。
とはいえ、デニムの洗濯とか洗剤はハマると面倒くさい世界なので、あまり考えすぎないようにしている。ガシガシ穿けばそれでOKだよねと。そんくらいでいいんだよと。
色落ちレポートをまとめてみる。
左太もも。デニムの醍醐味たる色落ちは点で落ちてくXX風かな。なかなかの荒々しい縦落ち。
ぱっと見「ウエアハウス(WAREHOUSE)」に似てる気がするけど、ボンクラのほうが濃淡がはっきり出てくる印象。
耳や裾のアタリもしっかり出てるし、糸もほつれるところはちゃんとほつれてるしで、なかなかいい育ちっぷりだ。
革パッチも擦れてイイ具合の雰囲気に。
ポケット上部のステッチはすり切れてなくなってる。これも味。最高だ。
ベルトループはもちろん、バックヨークのアタリもよく出ている。
裾のアタリ、パッカリングもしっかり出ていてかなりイイ感じ。
かなり綺麗に仕上がったと思う。自画自賛。
ボンクラの66モデルをはいてみた感想を一言で表現するならまさに「ちょうどいい」ってのが適当かな。テーパードなシルエット、オリジナル生地と色落ち、ディティールのコダワリ、もろもろまとまってて、かつ独自の世界観が感じられるのが凄い。
なによりも俺の体型に合ってるってのが大きいんだよなあ。腰回りの余裕、股上の深さとか、はいてよしだし歩いてもよしというフィット感がめちゃ快適でよくできてるなと。
いろんなブランドのデニムをはいてきたけど、BONCOURAのデニムはほんとはきやすい。
強いていうなら、ちょっと値段が高いことくらいかな。デニムで3万超えはよっぽどのデニム好きじゃないと厳しい。逆に言えば、デニム好きなら投資する価値は大いにあるとも言える。
次の一本もまたボンクラで王道のXXモデルにするか、よりテーパードを求めてZモデルにするか…。