仕事用で使ってるビジネスバッグが「ディスパッチ(DSPTCH)」のデイパック。
ディスパッチ(DSPTCH)は、アメリカ・サンフランシスコのデザイナー、リチャード・リウが立ち上げた新進のブランド。最初に作ったミラーレス用のカメラストラップが話題になり、今ではその品質とデザインを活かしたバッグを多数展開。ミリタリーテイストなシンプルデザインと機能性を追求するコンセプトが特徴だ。
ブランドの魅力については、リチャード・リウへのインタビュー記事の「DSPTCHのプロダクトについて。特徴やコダワリなどを教えてください」という質問への回答がとてもわかりやすい。
ハイクオリティと機能性、仕事でも週末でも毎日使えるデザイン。そして丈夫であり、革新的、商品主義といったところでしょうか。」 「一番大事なことはクオリティです。求められる以上のクオリティを提供したい。
仕事用のバッグにリュックを選んだ背景はいろいろとあり。一番の理由は肩こりだった。購入当時は仕事がら営業などで1日中外出することも多く、ノートパソコンやら資料やらを入れて持ち歩くカバンの重さにずっと悩まされてて。
ブリーフケースとかトートバッグとかメッセンジャーバッグとかいろいろ試したけど、どれも肩こるしバランス悪いし歩きづらいし背骨が歪むんじゃないかと不安になるしで、もうストレスがマックスに…。
で、どうにかしようと購入したのが「ブリーフィングのネオB4ライナー」だったんだけど。
ショルダーの使いやすさは維持しつつ、肩こり対策としてブリーフィングのしっかりしたストラップ&肩パッドならかなり改善されるはず!と目論んだんだけど…。
しばらく使ってみると、噂どおりの機能性と収納力で使い勝手は最高。しっとりとした肌触りのバリスティックナイロンもミリタリーデザインもとにかく所有感をまるっと満たしてくれる素敵な鞄だった。
がしかし!やっぱり肩はこってしまう…。2、30分も歩けば右肩が辛くなり左肩に持ち替えてもまた右肩へ持ち替える。これはもう肩パッドどうこうじゃなく、僕の利用シーンとショルダータイプの限界なんだろうなと…。
結果、泣く泣くネオB4ライナーの利用はあきらめることに。無念。
でも、声を大にしていうけど、ブリーフィングのネオB4ライナーはイイ鞄だ。ただ俺の利用シーンと肩こりにおいてどうにも厳しかっただけ。なので通常の通勤カバンとして使う。ノートPCは持ち運ばない。ショルダーが大好き。そんなシーンなら最高の相棒になってくるはず。
じつは以前にも「リュックどうかな?」とは思ったことは何度もあって。でも「仕事には合わないよなー」とか。「ちょっと子供っぽいかなー」とか。「混雑する電車で邪魔になりそうだなー」とか。いろいろと悩ましてく手を出してこなかった。
でも、もはやリュックしかないという事実に気づいたんだと。仕事はカジュアルOKだし、周りのエンジニアとかみんなリュックだし、ぜんぜん問題ないなと。だいぶ遅きに失したけど…。
そんなリュック選びの条件は以下。
- 2WAYや3WAYタイプは中途半端なのでNG
- 文庫本とか入れるので前面ポケット必須
- 汗かきなので背中メッシュ必須
- 真四角型はビジネスすぎるのでNG
- ドロップ型は山々すぎるのでNGの
- ブランドロゴが悪目立ちしてない
とくにこだわったのは、ショルダーでもリュックでも使える2WAY的なタイプを回避すること。一見どっちも使えて便利なようだけどよくよく考えればリュックならリュックでしか使わない気がするぞと。
仕事先に行くときはショルダーに切り替えるかも?とか考えたけどその場合は手持ちにするだけでいけそう。地下鉄で混み合っても手持ちにするか前側に抱えこめばいけるはず。
それに、リュックならリュックに特化したもののほうが機能性が高いはず。ビジネスで使うので機能性は大事。ていうか道具(ギア)として考えれば機能性が最優先。間違いない。
結果的にDSPTCHにしたのは、これらの条件をすべてクリアしながら、シンプルかつアーバンなデザインセンスに惚れてしまったこと。ブランドやデザイナーの信念というかコダワリにめちゃ共感したのがでかかったなー。
ほんとコンセプトが最高で。下記、インタビュー記事からの引用。
「DSPTCHはシティ・ユースがメインですが、毎日使える商品というのがコンセプトなので、キャリーギア(ものを持ち運ぶもの)にフォーカスを置き、今後もそのカテゴリーで商品を展開していきます」
「機能性という面では、すべてのデザインに意味があり、消費者のニーズを満たすものであり、デザインから見ると、幅広い消費者の物欲を高める要素を具体化するということでしょうか」
なんというか、デザインのなんたるかをわかってるな!ジョナサン・アイブか!ってくらいの勢いで共感。このコンセプトから生まれるプロダクトに間違いなんてあるはずがないよと。
そんな、ディスパッチのバックはビジネスにもカジュアルにも使える絶妙なデザインなのがお気に入りだ。
デイパックのシルエットは、ビジネスぽいかっちり真四角でもなければ、アウトドアっぽいドロップ型でもない絶妙な形をしていてビジカジに最適。
背負ってみるといい具合にラフな雰囲気になるのも格好いい。
ただ、最近のモデルは少しづつ改良されてるみたいで、だんだんと角張ってきてる印象。
まんま長四角なデザインになってて、どうにもかっちりしすぎなのが残念というか。よりビジネスシーンに寄せてきてるのかな。うーん。
山系リュックにありがちなペットボトルが入る左右のポケットもなくてすっきり。
ビジネスで使うなら無くてもOKだし、インナーにちゃんと左右ポケットがあるので、ペットボトルとか折りたたみ傘もちゃんと収納できるので、まったく問題なし。
背中はメッシュあり。通勤や営業で汗をかくのでこれは助かる。クッションも効いてて背負い心地は合格点。
グレゴリーのデイパックは背中がメッシュじゃないのが惜しいんだよなー。
ちなみに、直営店で買ったんだけど、ノートPC収納部分のファスナーのアクセサリーの色を選ばせてくれたのが嬉しかった。仕事で使うしもういい大人なのでグレーのファスナーをチョイス。でもいま思えば差し色で青もありだったなー。
もう少し薄めのリュックで「ブックパック」も惹かれる。一度、地下鉄で背負ってる人を見かけたけどめちゃくちゃ格好よかった。
白銀のタグが渋い。
DSPTCHのデイパックは仕事や通勤、カジュアルでも使えるいい相棒。周りとかぶらないのも素敵なのだ。
ただ、コロナ禍もあってか、原宿にあった直営店「DSPTCH TOKYO」は2020年8月31日でクローズしてしまった。あんまり売れなかったんだろうか。今は、取扱店かオンラインショップでしか手に入らない状況。うーん、残念。