IWCのインヂュニア・オートマティック(IW322701)/ ジェンタデザインを受け継ぐ鉄塊。

IWCのインヂュニア(IW322701)

ここ何年かヘビロテしている愛用の時計が、IWCのインヂュニア(IW322701)。

IWCの「インヂュニア」を購入したのは2016年初頭なのでもう長い付き合いになる。平日はほぼ毎日付けてるがゆえに増える傷もすべて味となり愛情マシマシ。ジェラルド・ジェンタのデザインと鉄塊のような厚みと重量感は唯一無二だ。

購入したきっかけは、ずっと愛用してきた同じIWCのマーク15がちょっとお疲れ気味だったこと、仕事も新たな挑戦に踏み出すタイミングだったこと、そんな理由で「おつかれ!心機一転!」の思いで手に入れたのだ。

聞くところでは「IWC好きはIWCばかり購入しがち」という話もあるらしいけど、納得感あるわー。

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ただし、購入したのは現行モデルじゃなくて少し古い旧モデル(IW322701)なのが大事なところ。

なぜ新しいモデルを選ばなかったのか?それは、旧モデルにこそインヂュニアという時計の個性であり魅力、インヂュニアをインヂュニアたらしめる“コダワリ”が詰まっているからに他ならない。

IWC インヂュニアの歴史を少々。インジュニアの歴史はけっこう長くて、1955年に登場してから何度か製造中止になりがらも発売され続け、パイロットやポルトギーゼ、ダ・ヴィンチなどと並ぶ、IWCの代表的モデルの一つになっている。

そのうえで、インヂュニア(IW322701)までの流れをざっと追っかけってみよう。

インヂュニアといえばジェンタ・デザインだ。初代は1955年に製造され、1976年、ついに時計デザイナーのジェラルド・ジェンタが設計した2代目「インヂュニアSL」を発表。その独創的なジェンタ・デザインがここで確立される。

その後、ジェンタ・デザインの系譜を引き継ぎながら、ETAベースでスリム化された「インジュニア 3506」、さらに500,000A/mという圧倒的な耐磁性能を誇る「インジュニア 3508」を発表。しかし、2001年ついに製造中止になってしまう。

そして、2005年に「インヂュニア(IW322701)」が発表される。ジェンタ・デザインの「インヂュニアSL」の系譜を引き継ぎながらも、大きくモデルチェンジするかたちで待望の復活を遂げたというわけだ。

IWCのインヂュニア(IW322701)

インヂュニアはもともと放射線技師のために作られたモデルで、8万A/m(約1000ガウス)などの圧倒的な耐磁性能こそがインヂュニアの一番の特徴であり、インヂュニアをインヂュニアたらしめてるキモだろう。

なので、最近の耐磁性能を捨てたモデルはちょっと違うんだよなという思いが拭えない。もうそれインヂュニアじゃないだろうと。NO耐磁!NOインヂュニア!だろ、と思っている。マジで。

ちなみに、同じ耐磁時計で比較されがちな、ROLEXの「ミルガウス」も耐磁性能は同じ、80,000A/mだ。なので選ぶならブランドとデザインの違いかな。どちらかというと、ミルガウスのほうがデザインは派手なだけど、雰囲気的にややドレス系といいった感じだろうか。いや知らんけどw

インヂュニア(IW322701)のキャリバーは、新しく開発されたIWC自社製キャリバー80110で、ペラトン自動巻き機構を搭載している。精度と信頼性は抜群だ。新開発キャリバーってところに、IWCのインヂュニアにかける本気が伝わってくる。

この自社製キャリバー80110を搭載したことで、インヂュニア(IW322701)はケース経が42.5mmにサイズアップすることになる。前モデルと比べると8.5mmほど大きく成長している。

さらにさらに、帯磁性能を備えた軟鉄製インナーケースを合わせたことで、厚さが14.7mmになり、重量も216gにまで増量。デカ厚とまではいかないけど、存在感マシマシ。まさに鉄塊だな。

でも、インヂュニアは耐磁性能ありきなので、大きく厚く重いで問題なし!むしろ振り切った潔さがいい!

鉄の塊かのごとき、42.5mm、216gというサイズと重さも、実際に装着してみるとまったく気にならない。正直、最初は心配してたけど、まったくの杞憂だった。ぜんぜん問題なし。心からそう思っている。

IWCのインヂュニア(IW322701)

ブレスの剛性と装着感で重量は気にならない。その理由は、ブレスの質感と装着感にあるんだと思う。IWCはブレスの造り込みが素晴らしいブランドで、その質感と滑らかさ、剛性はインヂュニア(IW322701)のブレスも抜かりなし。丁寧な仕事とコダワリはさすがIWCだ!

そんなブレスを腕につけると、マーク15のしっとりした装着感とはまた違う、ガシッとした絶妙のフィット感がえらる。もちろんコマ調整して腕のサイズに合わせるのは必須。そうすれば、もはや腕と一体化して重さはまったく気にならない。

装着した瞬間はズッシリした重みを感じるけど、すぐに重さが気にならなくなるんだよなあ。ほんと不思議なくらい。

視認性バッチリのインデックスと太い針も特徴的だ。インデックスは「12」と「6」がアラビア数字で他はバータイプ。どっちも立体的なデザインで、太めのペンシル針とあいまって、じつに男らしく無骨な雰囲気がムンムン。もちろん視認性は抜群。デイト表示も見やすい。

ちなみに、バーもアラビア数字も大好物なんだけど、インヂュニアは「12」と「6」だけアラビア数字なのがなんとも味があるというか、エロいというか…。とにかく、見ててまったく飽きないのだ。

文字盤は黒で地味っぽいけど、よく見るとギョーシエ彫りで高級感あり。バーインデックスの外周に5分刻みのメモリがあるのもアクセントになってて格好いいぞ。スポーティーでありながらちょっとミリタリーぽい雰囲気。

精度もさすがだ。日差1秒とか2秒くらいかな。2秒ないくらいかも。リューズもガードがないむき出し状態で、ソリッドなデザインがお気に入り。ゼンマイの巻き上げもカリカリって感じで心地良いんだよなあ。

IWCのインヂュニア(IW322701)

3針、デイトあり、黒文字盤、SSブレスと、いたってシンプルでありながら、圧倒的な超耐磁性能を誇っている。使ってみて実感するのが、そのデザイン、機能性、着用感、存在感…。とにかくたまらない。

購入してからずっとヘビロテしてるけど、シーンを選ばない汎用性もお気に入りポイント。当初は主に仕事用として考えてたけど、今ではオフでもぜんぜん着けまくり。シンプルなデザインなのでオン・オフいけちゃう。

さらには、まったく周りと被らないのもまた魅力で、未だに街で同じモデルを見かけたことがない。唯一まる被りしたのは、IWC大好き(ジェンタ好き)先輩と飲んだときだけ。お互いに「初めて被った!」と大盛りあがりだった。どんだけマニアックな時計なんだw

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インヂュニアも最新の現行モデルでは、帯磁性能を捨て去るモデルも出るなど、没個性的な方向にシフトしてしまって残念だ。デザインも初代インヂュニアに回帰したクラシック路線でちょっと物足りない。そもそも「 INGENIEUR」の文字消したらダメだろー。

というわけで、圧倒的な耐磁性能。魅惑的なジェンタ・デザイン。まるで鉄塊のような重厚感と存在感。旧モデルのインヂュニア(IW322701)こそ、俺が信じるインヂュニアであり、最高かつ至高です。異論は認めるw

そんな、IWCのインヂュニア・オートマティックは、IWCのマーク15ともども永い付き合いになるだろう。

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この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。