ウェアハウス(WAREHOUSE)のデニム「Lot.800」。
穿いてたのは2014〜15年ごろ。その前年の「リゾルトの710」購入前からずっと気になってて、「次こそは800で!」と満を持して手に入れた思い出のデニムだ。仕事で毎日のように穿いてたから、かなりいい感じに色落ちしている。
ウエアハウスは大阪発のアメカジブランド。「ヴィンテージ古着の忠実な復刻」というテーマで、真摯にヴィンテージの良さを追い求めている。特に、生地や縫製に対するこだわりは素晴らしくて、デニム好きとして大好きなブランドだ。
古き良きリーバイスのジーンズを復刻・レプリカするブランドが数多あるなかで、ウエアハウスは、「下手なレプリカを買うくらいならウエアハウスにしとけ」ってくらいの安心感がある。迷ったらウエアハウス。
以前、どこかのセレクトショップのスタッフも、「色々なブランドのジーンズを穿いたけどやっぱりウエアハウスなんですよねー」と言っていたのを覚えている。ほんとそれ。共感しかない。
ウエアハウスの「Lot.800」は、細身のストレートタイプで、ノンテーパードで膝下からストンと落ちたラインが格好いい。
スタンダードと銘打つだけにまさに定番で、なんなら無個性と言ってもいいくら普通。でもこの普通な具合がシンプルで好きなんだよなあ。オーソドックスかつベーシックなスタイルなので、気兼ねなく使えてコーデで悩むこともなしだ。
この具合は、同じ大阪発のデニムブランド「フルカウント(FULLCOUNT)」と双璧をなすと思っている。実際、フルカウントの「Lot.1109」もとても穿きやすくていいデニムだし。
穿き込みと洗濯の頻度は以下。
平日の出勤時は毎日穿いてた。洗濯は汗をかいたらしっかり洗濯するで。乾燥機は最初に一回かけただけ。
穿き込み頻度:週5回 ←平日のみ
洗濯頻度:週1回
乾燥機:1回
何度も繰り返してるけど、しょせんジーンズなので気兼ねなくいこうw
色落ちレポートは以下。
フロント。雰囲気的にはこれぞウエアハウスというエイジングぷり。
程よいメリハリな濃淡の具合。腰回りのヒゲのグラデも綺麗。太ももにかけての点&線な色落ち。フロントボタンのアタリも格好いい。
コインポケット周り。ポケットやベルトループの捻れやアタリが素敵。
左太もも。ヒゲと縦落ち。決して大げさでない自然な縦落ちがいい感じ。ヴィンテージぽい。
耳のアタリもしっかり出てる。やっぱりこの色落ちがウエアハウスの醍醐味だよなあ。たまらない。
裾。チェーンステッチのほつれも少なく一度もリペアすることなし。
ブリブリのアタリ。ニヤニヤする。
バックポケットやバックヨークのアタリは雰囲気出まくり。お尻のダメージはそこまでじゃないかな。
革パッチ。多少周辺に味が出てるくらいでそんなに変化はない。
右のバックポケットは財布のアタリでダメージあり。これぞエイジング。
フロントのボタンホールは健在。昔はすぐ解れてたけど最近は頑丈になっててほんと助かるわ。
さすがに股下は限界がきて修理やでリペアに出した。
いつもそうだけど、真っ先にダメージが出るのが股下。大体生地が薄くなって穴が開いて、十字の縫製部分の糸が切れて解れて、グズグズになってしまう。辛いよ…。
なので、購入した恵比寿の「ウエアハウス東京店」に持ち込んで修理してもらった。当時、ウエアハウスは直営店舗なら無料で修理・リペアしてくれたけど今はどうなんだろう?
ちなみに、デニムの修理で注意したいのが「股下に”デニム生地”をあててはいけない」てことだ。ここ重要。
デニムのリペアだけに、デニム生地をあてて補修したりしがちだけど、これだと見た目は「デニム×デニム」でそれっぽくなるんだけど、実際に穿いてみると最悪な穿き心地になってしまう…。
なぜかというと、穿き込んで柔らかくなった生地と、新しくてまだ固いリペアの生地がまったく馴染まないから。穿いてると股下がゴワゴワしてしまって気持ち悪いなんてもんじゃない。結果的に、せっかく育てたデニムの穿く頻度が落ちてしまうという悲しいことになってしまうのだ。
なので、街のお直しショップに持ち込む際は「デニム生地は使わず、できるだけ薄い生地でお願いします」と念押して出すようにすべし。もちろんデニム生地に比べると耐久性は劣るかもだけど、それでも穿き心地が一番だし、大事なことだ。
ウェアハウス(WAREHOUSE)のデニム「Lot.800」を1年ちょい穿いての感想としては、やっぱり安定安心のウエアハウスだなと。ヴィンテージを知り尽くしたブランドだけに、色落ちはもちろん縫製や生地などすべてが合格点。最高だ。
俺、やっぱりウエハウス好きなんだなってのを再認識できた。ありがとう800。もし息子が高校生くらいになってデニムに興味をもったとしたら、間違いなくウエアハウスを買ってやると思う。それくらいベーシックなのだ。