レッドウィングのアイリッシュセッター / まったく履いてないのにどうしても手放せない理由。

レッドウィングのアイリッシュセッター

遠い昔、強烈に憧れて手に入れたレッドウイィング(RED WING)の「アイリッシュセッター」。

かれこれ20年以上まったく履いていない。完全に棚の上で飾りと化している。妻には「履かないなら捨てなさい」とことあるごとに言われているけど、どうしても手放すことができない…。

レッドウィングは、アメリカ・ミネソタ州に本社を置く、ブーツやシューズのメーカー。1905年に創業したレッドウィングは、職人によるハンドメイド製品にこだわり続けていて、高品質な天然皮革を使用し、防水性と耐久性に優れたオイルドレザーが代表的で、日本だけでなく世界中にファンがいる。

そんなレッドウィングの「アイリッシュセッター」は、90年代にアメカジとか渋カジのブームでプレミアムがついて入手困難になったくらい大流行したブーツ。特にこのブラックレザーでホワイトソール、さらにモカシンタイプのアッパーのモデルが人気で、最高に格好よかった。懐かしい。

レッドウィングのアイリッシュセッター

アイリッシュセッターを手に入れたのは1990年代後半の社会人になった頃だった。当時はプレミアム価格がついて入手困難なレアなブーツだったが、どうしても欲しくて地元の古着店のオーナーに相談して、何とか仕入れてもらった。1個だけ入荷しますよ!って連絡もらったときは飛び上がるくらい嬉しかった。

当時、バイク用に同じレッドウィングのエンジニアブーツを履いていたので、セッターは主に街履きとして使ってた。あの頃は今みたいにスニーカーじゃなく、ブーツばかり履いてたな。アイリッシュセッターもエンジニアブーツも歩きにくい靴だったけど、20代の若さゆえに我慢できたんだろう。今はもう無理w

レッドウィングのアイリッシュセッター

アイリッシュセッターの特徴、魅力といえばもうこのデザインに尽きると思う。あくまでハンティング用のブーツでありながら、カジュアルにも合わせられる高いデザイン性。デニムとの相性とか最強すぎる。アメカジでコーデするなら必須かつ定番じゃないかな。とくに太めのダブルエックス(XX)とか最高にハマる。

オイルをたっぷり含んだレザーの堅牢性と耐久性も素晴らしい。最初こそ手強いレザーだけど、履き倒していけばどんどん自分の足に馴染んでくる。馴染んだあとの履き心地たるや足の一部かってくらい。エイジングはもちろん経年変化の醍醐味がこれだけ味わえるアイテムもないよな。

レッドウィングのアイリッシュセッター

ホワイトのクレープソールは、色が白であることでワークブーツのゴツさを軽減させてると思う。耐久性も高くてなかなかすり減らない。当然、ソールが摩耗したら修理に出せば問題なし。アフターケア、メンテナンスのサービスがしっかりしてるのも、レッドウィングのいいところなのだ。

ただ、クッション性はそこまでないので疲れやすいのが残念。そこは実用的なブーツなので求めすぎると辛いところかな。どうしても気になる人は、クッション性のあるインソールを使うなどして一工夫するのがおすすめ。

ベロの裏側にタグ。アイリッシュセッターはタグの種類や位置で年代がわかるらしい。

レッドウィングのアイリッシュセッター

アイリッシュセッターが飾り物と化してからは、定期的に引っ張り出して掃除してオイル塗りのメンテナンスだけをしている。この写真たちもオイルを塗り込んでメンテナンスした後の写真だったりする。なのでピカピカ。

でも、あらためて触ってみるとほんといいブーツだよなあと。ほんと俺がもう少し若ければまた履くんだけどな。若い子でちゃんとしたブーツ履きたいなら、レッドウィングは最初の一歩でありながら最良の出会いになること間違いなしだ。いやマジで。

そして、俺がもう履きもしないアイリッシュセッターをどうしても手放せない理由は、モノとしての魅力もさることながら、20代の思い出が詰まっているからだろうなあ。こればっかりはどうしようもない…。

こうなったら、いずれ息子が興味を示して「譲ってくれ!」と言い出すのを期待しながら、大切に保管し続けるつもりだ。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京在住アラフィフ男子。買って、使って、気に入ったモノを紹介・レビュー。永く使える定番モノが大好き。物欲の向こう側へ。Amazon.co.jpアソシエイト参加中。