アークテリクス(Arc’teryx)のシェルジャケット「ベータSL」をメンテナンスしたときの話を少々。
当時は秋の長雨。ヘビロテしてたアークのシェルも購入して4年を経過。かつてのように水を弾いてはくれない。水を玉のように弾くGORE-TEXの撥水性能は跡形もなく。雨に濡れると防水は問題ないものの、なんだかビショビショな感じになってしまって、ちょっと悲しい気分に…。
これはまずいぞ!と、一念発起!洗濯&撥水のメンテナンスを決行したのだった。
ベータSLのメンテンナスにあたって、あらためて調べなおしてみたところ。どうやら洗濯&撥水を一気にまとめてできちゃう「Granger’s(グランジャーズ)2イン1 ウォッシュ&リペル」がよさげだったので、使ってみることに。
グランジャーズ(grangers)はアウトドア製品の登山靴やウェアなどのメンテナンス製品としては定番のイギリスブランド。以前調べたときは、洗濯(クリーナー)と撥水(リペア)は別々の製品だったと記憶してるけど、あらためて撥水剤の入ったクリーナーを発見。
要は、2イン1のリンスインシャンプーみたいなもんなので、これを洗濯機に入れて洗うだけで洗濯&撥水ができてしまうという優れもの。これはめちゃくちゃお手軽なアイテムじゃないか!撥水効果は2イン1でも別々でも同じだと。ほほう。
さっそくグランジャーズで洗濯開始!のその前に、洗濯前後のビフォアアフターを比較するために、洗濯前の撥水効果を検証しておこうかなと。
こんな感じで、現状だとインナーに水が染み込むってほどはないけど、購入時の水を玉のように弾く撥水性能はなくなっていて、ベチャッとした水たまりがそこかしこに。うーん、わかっちゃいたけどさすがに凹むなー。
ここもビチャビチャ。
この辺りはまだ水玉ができてるような…。
気持ちを入れ替えて洗濯開始!手順は以下で。
- ベータSLのジップをすべて閉めて洗濯乾燥機に突っ込む!
- ウォッシュ&リペルを洗剤投入口から投入!
- 洗濯+すすぎ+脱水コースでスタート!
- 洗濯が終わったら取り出してネットに入れる
- あらためて乾燥スタート!
- 乾燥完了&終了!
洗濯完了!乾燥後の仕上がりはこんな感じ。汚れも落ちてほのかに黒みも増したかな。なんだかハリも戻ってパリッとした。
うーん、明らかに綺麗になってる。黒で目立たないとはいえ汚れてたんだなあ。
肝心の撥水性能はというと、思ってたより効果があった気がする!
洗濯&撥水前と比べてしっかり水を弾いてくれていて、水が玉のようだ!
こう水玉が立ち上がっててプルンプルンしてるのがわかるだろうか?
水玉が!
弾いてる!
Amazonの口コミとか読んでる限りでは、効果の有無は五分五分って想定してたけど、期待値以上の効果を実感。購入当時の状態とまではいかないけど、GORE-TEXに期待する撥水効果としては十分だろう。
あとはこの状態がどれくらい保つかだなあ。もちろん永く使いたいからワンシーズン着たらメンテナンスする習慣をつけたいところだ。せっかく、Granger’s(グランジャーズ)2イン1 ウォッシュ&リペルがお手軽だってことに気づけたんだし。
ベータSLなどのシェルジャケットに使われているGORE-TEXは、店員さんいわく「1年は大丈夫だけど、2〜3年着ると汗や皮脂の汚れでゴアテックスの穴が塞がって機能性が落ちるのでちゃんと洗濯しましょう」とのことだったので、4年目の今はまさにタイミングだったかな。
アウターはそれなりに高価なものなので、長く使うためには定期的なメンテナンスが大事。なので使う道具もしっかり調べて納得したものを選ぶべし。つまりコダワリながらサボらずに頑張ろうてことだ。
ちなみに、シェルジャケットやダウンジャケットの普段の洗濯は「THE洗濯洗剤」を使用中。
THE洗濯洗剤の特長はというと、海洋タンカーの自己処理研究を応用したという洗浄力と、界面活性剤の使用量を抑えつつ生分解のスピードが圧倒的に早いこと、一般的な洗濯洗剤の3分の1の使用量で済むというコスパが魅力。
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