王道なレザーの名刺入れが欲しくなり購入したのが、泣く子も黙る質実剛健レザーブランド「ラストクロップス(LAST CROPS)」の名刺入れ「LC GENERAL」。使われている革はベルギー製のサドルアップ。色はブラックだ。
ラストクロップスは、革と縫製にとことんこだわった日本のレザーブランドで、肉厚な革と丁寧なコバの処理が特徴。どちらかというと知る人ぞ知るのマニアックなブランドかな。間違いなく革好きレザー好き向け。
渋谷の宮益坂を上がって左に少し入ったところにお店があって、ちょうど働いてた会社が近かったので、昼休みにふらっと立ち寄って購入した。コードバンとも悩んだけどサドルアップの風合いに一目惚れ。
よく比べられるレザーブランドで「ワイルドスワンズ(WILD SWANS)」もあるけど、より無骨な風合いで頑強極まりないラストクロップス」を選択した。迷ったらマニアックなほうを選ぶべしw
ちなみに、どっちも本当の兄弟がやってるのでリアルな兄弟ブランドだったりする。なのでデザインや名前もよく似てる。もちろんどちらのブランドもクオリティは間違いなしだ。
実際、7年ほど使ってる。ただ、最初の3年こそ営業で外に出てたので活躍の場は多かったものの、直近4年はフリーランスになったこともあり使用頻度が落ちて、エイジングはゆっくりペースに。
それでも購入当初よりは艶と照りが出てきてる。表側はさすがに傷もあるけどそれもまた味。
裏側も傷や凹みもありつつ艶と照りが。思わず頬ずりしてしまいそうw
ラストクロップスならではの分厚く美しいコバにも艶と照りが。気づけばコバをずっとさすっている自分に気づくことが。ほんとコバ最高だよ。
そして特徴的な波打つウェーブデザイン。たまらん…。
この艶とか、まさにサドルアップレザーならでのは風合い。ベルギー最大のタンナーのTANNERIE MASURE社製だけあって、艶々っぷり照りっぷりは、徹底して磨かれたからこその風合いなんだろうな。
革だし黒だしで、営業先がどこだろうとこれなら問題なし。むしろ、よくある四角デザインの革の名刺入れより圧倒的に個性があって格好いいと思う。所有欲を半端なく満たしてくれるクオリティだ。
ちなみに、ラストクロップスのステッチは最初糸を通さずにステッチ穴を開けてから再度ミシンで糸を通す「空打ち」にこだわっている。高い技術力はもちろん手間を惜しまない縫製で美しいステッチと耐久性を実現していてさすがだなと。
名刺入れなので名刺の収納力も重要。営業で使ってみてメインポケットには50枚くらい入るから大量の名刺が必要になるイベントや展示会でも問題なし。これまでに困ったことはまったくない。
2つあるサブポケットはかなり薄いのでそれぞれ5枚が限界かなー。少しづつ革を馴染ませればもう少し入りそうかも。
ラストクロップスのレザーのどこに驚いたのかって、買ったばかりの頃は革が固くてまったく蓋が閉じないことだった。置いた状態だとほぼ開いたまんま。店員さんは「使い込んでいけばだんだん閉じてきますよ」て言ってたけど、当時はまったく信じられなかったなあ。
でも、使ってくとだんだん革も馴染んできて蓋も少しづつしまるようになり。3年くらいでようやく閉じるようになったかな。ほんと頑強すぎるw
蓋を開くとラストクロップスのロゴが鎮座している。か、格好いい…。
レザーだけに日々のお手入れが重要になる。メンテナンスはラストクロップス推奨のイタリア「M.MOWBRAY社のアニリンカーフクリーム」を使用している。
メンテ自体は高密度布に少量馴染ませてからヌリヌリするだけ。ステッチにオイルがたまらないようにも気をつけてるくらい。レザー製品はつい甘やかしてしまいがちだけど、あまり気を遣いすぎないようしている。
そういう意味でも、サドルプルアップだし塗る頻度は控えめ。塗りすぎるとコシがなくなるので注意だ。
ラストクロップスといえばコードバンが代名詞みたいになってるけど、サドルアップの落ち着いた雰囲気もやっぱり格好いい。大人のアイテムだ。
こうなるとラストクロップスのアイテムを買い足したくなってるのがモノ好きとしての性。次狙うならマレンマレザーでキーケースかな、それともカードケースか、なんならホーウィンレザーでタングか?
ただ、最近はホーウィンレザーに集中しているみたいでオンライショップも商品掲載がない状態。値段も激しく高騰しているので手に入れるのが厳しくなってしまったのが残念。
もし狙うならラストクロップスの公式ブログで販売の案内が出たらすぐ購入ページでカート追加&決済するしかない。競争激しいのでマラソンになるだろうけど…。